感情のトーン・スケール

コースの用語解説
かく乱する:

騒然とした状態、かき立てられた、あるいはかき乱された状態を引き起こすこと。

エシックス:

人が関わっている、その人のグループの理想や最大の利益に反する行為や状況を修正するために、その人が自分自身に対して取る行動。 これは個人的なものである。 人が「エシックスを保っている」時、それは自分自身の決断によって、自ら行っているのである。

エングラム:

「エングラム」とは、肉体的な苦痛、または苦痛の感情と、その他すべての知覚を含む「無意識」の時間であり、分析心が経験として利用できるものではない。 エングラムは、部分的な、または完全な「無意識」の瞬間に存在する、あらゆる知覚の正確で詳細にわたる完全な記録である。

エンセータ:

「かく乱されたセータ」(enturbulated theta) を表す合成語。騒然とした状態にある、かき立てられた、あるいはかき乱されたセータのこと。セータ」も参照のこと。

エンセータなライン:

エンセータのコミュニケーション・ライン。悪意や中傷が伝えられる経路。

オブノーシス:

「明らかなものを観察する(observing the obvious)」を短縮してつくられた造語。 それは、人が他の人や物体に目を向け、正確にそこに存在しているものを見るという行為であり、自分が見ているものからそこにあるだろうものを推測することではない。

クリアー:

逸脱していない人。 クリアーは持っているデータに基づいて、自分の見地から、可能な限りの最高の解決策をつくり出すという意味において合理的である。 その人が「クリアー」と呼ばれるのは、彼の基本的人格、自己決定、教育および経験から、逸脱を引き起こす過去の経験の影響が完全に取り除かれているからである。 書籍『ダイアネティックス:心の健康のための現代科学』と『生存の科学』を参照のこと。

クレーン:

重い物をつり上げて、水平または垂直方向へと移動させる機械。起重機。

ケース:

治療や援助を受けている人を指す一般的な用語。

コム:

「コミュニケーション(communication)」の短縮形。

サーキット:

本来は電気用語で、回路のこと。電流が流れるように完全につながった経路を持ち、特定の役割を実行する装置。 サイエントロジーでは、人間の心の中で、あたかも電気部品のサーキットが取り付けられているかのように、その人の意思とは関係なくさまざまな作用を実行する部分のことをいう。

サイエントロジー:

サイエントロジーは、知識の研究に取り組む実践的な宗教である。その技術の適用を通じて、サイエントロジーは人生の状態に望ましい変化をもたらすことができる。 その知識と技術の体系は、30年以上の歳月を費やしてL. ロン ハバードによってまとめられた。 サイエントロジー(Scientology)という用語は、ラテン語「scio(知るという言葉の持つ最も完全な意味において知ること)」とギリシャ語の「logos(~の研究)」に由来する。 また、サイエントロジーは魂をそれ自身、宇宙、他の生命との関わりにおいて研究し、取り扱うものと定義される。

セータ:

思考または生命のこと。 この用語は、ギリシャ人が「思考」、恐らくは「精神」を表すのに使っていたギリシャ文字「シータ(θ)」から来ている。 「セータ」なものとは、理性、平穏さ、安定性、幸福、陽気な感情、持続性、その他、人が通常望ましいと考える要素によって特徴づけられる。

ダイナミックス:

ダイナミックスとは、8つの部分から成る生存への衝動である。 それらは以下のものとして、また以下のものを通して生存しようとする衝動である。(1) 自己、(2) セックス、家族、未来の世代、(3) グループ、(4) 全人類、(5) 生命、すべての有機体、(6) 物質(Matter)、エネルギー(Energy)、空間(Space)、時間(Time) ― MEST、すなわち物質宇宙、(7) 精神、(8) 至高の存在。 ダイナミックスという主題は、書籍『生存の科学』で扱われている。

トーン・スケール:

人が経験する連続的な感情のトーンを表す段階表。 「トーン」とは人の瞬間的、継続的な感情の状態である。 恐れ、怒り、悲しみ、熱狂、そして人々が経験する他の感情はこの段階のスケール上に表れている。

ハバード人間評価のチャート:

正確に人間の振舞いを評価することができ、人が行うことを予測することができるチャートのこと。 それには、トーン・スケールのさまざまな位置にあるいろいろな特性が示されている。

ハンセン病:

感染症の一種で、主に皮膚と神経が侵され、体組織や器官の変形を招くこともある。

プロセシング:

サイエントロジー独自の、特別な形式による個人カウンセリング。個人が自分の存在を見つめるのを助け、自分が何者であり、どこにいるのかに直面する能力を向上させる。 プロセシングは、正確な手順による緻密で、徹底的に成文化された活動である。

ポスチュレート:

何かについての結論、決断、決意のこと。

急性:

ある状態が短期間起こること。「慢性」の逆。

権威主義:

ここでいう「権威」とは、ある分野の知識や技術において最も信頼できる専門家とされる人のこと。権威主義とは、そのような権威を絶対的に尊重し、その意見を事実や実際の成果に照らして検証されることなく、そのまま受け入れること。 権威主義の下では、個人の自由な価値判断や見解は軽視され、「専門家」の見解が絶対的に優先される。

原爆:

「原子爆弾」の省略形。極めて破壊的な爆弾の種類。その破壊力は、原子核(中心部分)がふたつに分裂する際に急激に放出される莫大な量のエネルギーから生じる。

現実性:

そのように見えるもの。 現実性は基本的には同意のことである。人々が到達する同意の程度である。 私たちが現実であると同意するものは現実である。

現象:

知覚され、観察される物事の表れ。何らかの感覚によって、あるいは心によって認識される出来事あるいは変化。主に事実や実際の出来事をさし、その原因を観察したり、それについての科学的な説明が述べられている場合に用いる。

公理:

物理科学における法則と同種の、自然の法則を記したもの。

質量:

実際の物体、生活の中にある物のこと。

親愛の情:

愛、好意、その他のあらゆる感情的な態度のこと。好意の度合い。 親愛の情の基本的な定義は、良きにせよ、悪しきにせよ、相手との距離に対する感じ方である。

人文科学:

人間の思考や人間同士の関わりを扱う、学問のひとつの分野。自然科学とは区別され、特に文学、哲学、歴史学などをさす。 (本来の人文科学 [Humanities] とは、特定の分野の技術や技能を学ぶのではなく、人が自由に自らの意思で考え、判定を下せるようにするための教育のことだった。)

生理機能:

生命体とその各部分の、物理的・化学的過程を含む機能や振舞い。

存在性:

存在の状態のこと、存在しているということ。 存在性とは、ある範疇(はんちゅう)のアイデンティティーを身に付けたり、選択したりすること。 存在性は、その人自身によって身に付けられたり、その人自身に与えられたり、獲得されたりするものである。 存在性の例としては、その人自身の名前、職業、身体的特徴、ゲームにおける役割であろう ― これらはそれぞれがみなその人の存在性と呼ぶことができるだろう。

大目に見る:

判断を甘くする。足りない部分に目をつぶる。寛大に扱う。

段階のスケール:

ゼロから無限までの段階を示した、状態のスケール。 「段階」という言葉は、「状態の増減の程度」を意味するのに用いられる。 段階のスケール上のある点と別の点の間の幅は、そのスケール全体の幅と同じほど広くなることもある。あるいは最も細かい識別を必要とするほど狭い幅になることもあり得る。

直面する:

1. 何かが行く手に立ちはだかること。「彼は本当の緊急事態に直面している。」 2. 尻ごみしたり避けたりせずに何かに向かうこと。 直面する能力とは、実際に、楽にそこにいて、知覚することができる能力である。

沈殿性の病気:

沈殿物が身体のある部分に形成される病気のこと。例としては、関節に硬くなった軟骨が形成され、腫れや変形を引き起こす関節炎がある。

追従:

怒りよりも低い、無気力に近い感情。 本来は、反対や攻撃などから身を守るために、相手の好意を得ることを目的として、誰かを喜ばせる、あるいは満足させようとする行為のことをさす。

否認:

事実として認めないこと。承認しないこと。

秘めた:

人に知られないように、隠れて。こそこそと。

服従:

他の意志や命令に従う。言うことを聞く。

慢性的:

病気や何らかの状態が長期間にわたって持続する様子。