課題 >> 10. 「単純な単語」 のセクションを読んでください。

単語をクリアーにする

単純な単語

みなさんは、最も誤解しやすい単語は「難しい」単語や技術的な単語だと考えるかもしれません。

しかし、そうではありません

単語クリアーを行っていると、「て」、「に」、「を」、「は」などの単語や、その他の「誰でも知っているような」単語が、非常に頻繁に誤解されていることがわかります。

こういった単純な単語を完全に定義するには、これもまた奇妙なことですが、「分厚い」辞書が必要になってきます。 小さな辞書もまた、「その単語の意味なら誰でも知っている」という想定のもとにつくられているのです。

信じられないかもしれませんが、何年間も難しい科目を勉強してきた大学の卒業生が、「や」、「で」、「の」などの意味を知りません。 百聞は一見にしかずです。 しかし、これらの単語をクリアーにすると、その人がこれまでに受けてきたすべての教育は、疑問符の固まりから、はっきりとした、役に立つ知識へと変わります。

以前、南アフリカのヨハネスブルクで、学童たちを対象にしたテストが行われました。その結果明らかになったのは、子供たちの知能が、新しい学年が始まるごとに低下していたということです!

その謎に対する答えはこうです。子供たちは次の学年へと進むたびに、すでに混乱している語彙の上に(子供に辞書を引かせて調べさせるような人は誰もいなかった)、さらに多くの破壊的な誤解語を、毎年毎年積み重ねていたのです。

愚かさは、誤解語による結果です。

最も多くの問題を引き起こす領域では、最もはなはだしく歪曲された事実や、混乱を極め、矛盾した考え、そしてもちろん、最大数の誤解語が見付かるでしょう。

ある主題において一番最初に得た誤解語が、後にその主題で得た誤解語を解決する鍵になります。

外国語を勉強している時、その外国語の文法を説明している母国語の文法用語が、その言語を学べない原因であることがよくあります。

こういった単語をクリアーにすることは大事なことです。